[2000.11.03]
  click, the fascinate tomorrow


 ▼マックもツーボタンマウスが標準に!?(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20001102302.html


 はたまた,マウスボタンをひとつですませるには,ソフトウェアの仕様をきちんと整える必要がある。ここでマルチボタンを使ってもらえばいいだろう…という逃げ道を利用する開発者は多い。その逃げ道も,退化のひとつだ。

 マックOS Xで,マルチボタンがサポートされていることから,アップル社がツーボタンマウスに移行するのではと噂されている。マック信者にとって,ワンボタンはエレガントなシンプルさの象徴だが,世界のパソコンの95%がツーボタンを採用している。ツーボタンは間違いなく,マックのインターフェースが自然に進化した結果なのだ。

 始めに書いておくと,WIRED NEWSの記事はガセだ(と思う)。たぶん,現在のアップルがマルチボタンマウスを出すことはないだろう。確かにマックOS Xでは,ココア上のAPIに,マウスアクションとして2つのスイッチが用意されている。だが,それをツーボタンに割り振る…,というのは安易な考えで,それらはゲームパッドやジョイスティックでの使用が考えられてのことであり,一般的なアプリケーションでは,ワンボタンで不自由がないように使ってね,というレベルだ。また,これは真偽のほどは疑わしいが,OS Xの土台部分であるダーウィンでは,32のボタンをサポートできる仕様になっているという(AppleInsiderの記事)。できる限り広範囲なサポートを埋めるようにしてあるが,それがすぐ製品の改良につながるわけではない。OS XをUNIXユーザーが積極的に使うような場合のために,ダーウィン用の3ボタンエミュレート・パッチなども作られているし(XFree86 on Darwin)。

 マルチボタンがワンボタンから進化して主流となったなんてのは間違いで,それは,便宜的な退化でしかない。ボタンなどないほうがいい,否,マウスなどなくなるべきだ。マウスとキーボードは決して優秀なインターフェイスではなく,人の手,体,脳が直接的なインターフェイスとなるまでの過程でしかない。そして,マルチボタンよりもワンボタンの方が,よりその未来に近く,また,インターフェイスとしてセクシーだ(肉体的という意味も含めて)。必要なのは,目の前にある便利さではなく,今,未来を魅惑させることだ。


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